被害にあうと、予期しない様々な困難や問題が立ちはだかります。
それも同時に。
どう対処したらいいかわからなくなります。
被害届は…
相手を訴えたいが…
当座の資金は…
損害賠償は…
心身の不調
これは危機的な状況にさらされた時に起こる自己防衛反応とも言われます。
次のようなことは異常なことではなく、むしろ自然な反応とされています。
- フラッシュバックや悪夢、不眠に陥る
- 感情や感覚の麻痺、一方で強い怒りやイライラを感じる
- 罪悪感などから過剰に自分を責める
- 事件や事故の遺族の場合、家族の死を受け入れることができず、さらに自責の念にさいなまれるケースもある。
- 性暴力の被害者の場合、感情の麻痺や現実感の喪失、さらに自分を責め、あるいは自分に対して否定的な考えを持つ
日常生活への影響
突然の事態に巻き込まれた被害者やその家族は、今までの生活が一変します。心の反応だけでなく日常生活も根底から揺さぶられます。
今までの普通の生活がストップ、次のようなさまざまな状態に直面します。
- 人目が気になり、近所で買い物もできなくなる
- 職場や学校に行けなくなるケースもある
- 家事や仕事が手につかなくなる
- 事件現場や事件を連想させる物事を避けるようになる
- 家族関係や親族関係が悪化する場合もある
- 周囲の言動やマスコミなどにより二次的被害を受ける
- 今まで楽しく感じていたことが楽しめなくなる
経済的な困難
被害者本人はもちろん、体調を崩した家族も含めた医療費支払いが生じる可能性があります。
一方で家族を支える働き手の休職や失業による収入減も予想されます。
- 医療費の自己負担が増える
- 損害賠償が認められても相手に支払い能力が無いことが多い
- 被害にあった場所に住むことができなくなる