認定特定非営利活動法人​神奈川被害者支援センター

公益社団法人
神奈川被害者支援センター

被害にあわれた方へ

被害にあうと心身ともに傷つき、
正しい判断ができなくなったりします。​
ひとりで悩まず、話してみることで
解決の糸口が見えるかもしれません。​

事件・事故で​
被害にあわれた方へ​

被害者の皆さんに寄り添うことがどこまでできるのか?​
いつも自問自答します。​

​それでも、と私たちは思います。​
十分な力ではないにしても、皆さんと一緒に考え、​歩くことが出来れば。​

​私たちはそのような気持ちでお電話を待っています。

発生直後は途方にくれます。​
誰にも相談できない​ことも・・・。

匿名でもよいのであなたが使いやすい
相談窓口を利用してみてください。​

周りの人達の支えにより、少しずつ社会生活が取り戻せるようになります。​

相談員の声(女性)

毎回、電話のコール音に緊張しながら受話器をとっています。今日まで私がボランティア相談員を続けてこられたのは、不安や孤立感の中にいるであろう被害者の方が勇気を出して電話を掛けてきてくださり、「話を聴いていただけてよかったです。なんだか心が軽くなりました」とおっしゃってもらえたことでこちらも力をいただき、少しでも役に立てていると感じるからです。相談を通じて被害を受けた方の「悲しみ・痛み」を乗り越えて「生きていける力」に変えていくお手伝いをさせていただいていることは、本当に有り難いことと思っています。​

今後もこれまでの経験を生かし、被害者の方々の人としての尊厳を守り、心に寄り添った支援のため、微力ながら受話器を握り続けたいと思っています。​

相談員の声(男性)​

犯罪被害者ご遺族の体験をお聴きする機会がありました。​

「突然の理不尽な出来事に何故巻き込まれなくてはならないのかと思うと怒りがこみ上げてくるのと同時に涙が溢れてなりませんでした・・・」​

被害者やご家族・ご遺族は心に強く影響を受け、体調を崩すなどの困難と一生向き合って生きることを強いられてしまうことを考えると胸が詰まります。​

被害者やご家族・ご遺族が、事件・事故にあわれる以前の生活に少しでも近づこうとされている懸命の努力に比べ、被害者の置かれた困難さに対する社会の理解や、温かいまなざしはとても少ないと感じています。​

私たち相談員は相談される方々に信頼され、直面している多くの問題を一緒に考えることで、僅かでもお役に立てるようにと願いながら、電話の前に座っています。

被害にあうと​

事件や事故の被害にあうと、
予想もつかないほどの負担がかかります。​​
これまでの生活が一変し、心の反応とともに、
今まで普通にできていたことができなくなるほど、
日常生活においても様々な困難に直面します。​ ​
被害届は…​​
相手を訴えたいが…​​
当座の資金は…​​
損害賠償は…​

これは危機的な状況にさらされた時に起こる自己防衛反応とも言われます。​

次のようなことは異常なことではなく、むしろ自然な反応とされています。​

・フラッシュバックや悪夢、不眠に陥る​

・感情や感覚の麻痺、一方で強い怒りやイライラを感じる​

・罪悪感などから過剰に自分を責める​

・事件や事故の遺族の場合、家族の死を受け入れることができず、さらに自責の念にさいなまれるケースもある​

・性暴力の被害者の場合、感情の麻痺や現実感の喪失、さらに自分を責め、あるいは自分に対して否定的な考えを持つ​

突然の事態に巻き込まれた被害者やその家族は、今までの生活が一変します。心の反応だけでなく日常生活も根底から揺さぶられます。​

今までの普通の生活がストップ、次のようなさまざまな状態に直面します。​


・人目が気になり、近所で買い物もできなくなる​
・職場や学校に行けなくなるケースもある​
・家事や仕事が手につかなくなる​
・事件現場や事件を連想させる物事を避けるようになる​
・家族関係や親族関係が悪化する場合もある​
・周囲の言動やマスコミなどにより二次的被害を受ける​
・今まで楽しく感じていたことが楽しめなくなる​

被害者本人はもちろん、体調を崩した家族も含めた医療費支払いが生じる可能性があります。​

一方で家族を支える働き手の休職や失業による収入減も予想されます。​


・医療費の自己負担が増える​
・損害賠償が認められても相手に支払い能力が無いことが多い​
・被害にあった場所に住むことができなくなる

匿名でもよいのであなたが使いやすい相談窓口を利用してみてください。​